Yahoo!ニュース
ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]



ここから本文です
[PR] 

「三洋」の名称存続の動き 子会社が一時、MBO検討も

産経新聞 10月18日(月)2時11分配信

「三洋」の名称存続の動き 子会社が一時、MBO検討も
拡大写真
三洋電機が発表したカーナビ「ゴリラ」の新製品=1日午後、東京・上野(森川潤撮影)(写真:産経新聞)
 三洋電機の子会社で調理家電や車載機器の開発・製造を行う三洋電機コンシューマエレクトロニクス(三洋CE、鳥取市)が、パナソニックと三洋の資本提携などが浮上した平成20年春から秋ごろ、経営陣による自社買収(MBO)を検討していたことが17日、分かった。資金調達などの面で断念したものの、ブランド存続のため三洋CEの独立を考えたとみられる。「SANYO」ブランドは一部地域や事業を除き「Panasonic」に統一される方向だが、三洋電機が筆頭株主の住宅メーカー、三洋ホームズ(大阪市中央区)も現社名で株式公開(上場)を検討するなど、「三洋」に対する関係者の愛着の深さがうかがえる。

[フォト] 「三洋電機よ、永遠なれ!」他に何もないと断言する元会長

 三洋CEは三洋が株式の9割以上を持ち、22年3月期の連結売上高1715億円。釜の圧力を変えて炊きむらをなくす炊飯器「おどり炊き」(14年発売)をヒットさせ、携帯型カーナビ「ゴリラ」では国内シェア約50%(21年度)を占める。

 経営危機に陥った三洋は18年、三井住友銀行などを引き受け先として3千億円の増資を行ったが、20年4月にパナソニックとの資本提携などが浮上。関係者によると、並行して三洋CEのMBOが検討されたものの、資金調達などが難しく最終的に断念、三洋は同年11月にパナソニック傘下入りを決断した。

 三洋CEは従業員約2千人で、製品出荷額は鳥取県の製造業全体の約2割を占めるため、平井伸治知事らが頻繁に三洋やパナソニックの本社を訪れ、「地域経済に与える影響が大きい」として存続を陳情。三洋の佐野精一郎社長は「生活家電などはできるだけ早くワンブランド化を進めるのがグループの利益」としており、パナソニックと重複する事業の多い三洋CEの扱いが焦点になっている。

 一方、三洋がオリックスと並ぶ筆頭株主として株式の約20%を保有する住宅メーカー、三洋ホームズの田中康典社長は9月下旬、報道関係者に対し「『三洋』はわれわれ固有の名称だと思っており、変更はしない」と表明。現社名で株式上場を検討していることを明らかにしている。


【関連記事】
【新生パナソニック】ゴパンに象徴“SANYOパワー”統合がカギ
ポータブルカーナビ「ゴリラ」新製品 三洋、地デジ化で需要開拓
雪印乳業、名門の歴史に幕 雪印メグミルクが吸収合併し一体化
三洋は原則廃止へ Panasonicに統一
ブランド消滅「お客さまに申し訳ない」三洋電機元会長、井植敏氏
【ウェブ立志篇】「しがらみがない」市場が新技術の苗床に

最終更新:10月18日(月)10時10分

産経新聞

 

この話題に関するブログ 5件

主なニュースサイトで カーナビゲーション の記事を読む

注目の情報
←まるで邸宅のような一戸建て…

マンションと一戸建て、どちらにしようかなんて悩んでる?でも、この広さがこの価格で手に入るとしたら心も決まるハズ。120平米以上のゆとり生活を実現![SUUMO]
ひ、広い!しかもこの価格で…
PR
ブログパーツ

経済トピックス

注目の情報


気になる記事だけダウンロード

ハイテク農業は農業革命の旗手となるか!?
日本農業再生の切り札、技術力を活用した「ハイテク農業」の可能性