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【社会】

さよならオレンジ電車 JR中央線201系

2010年10月18日 07時12分

大勢の鉄道ファンに見送られ、ラストランでJR豊田駅を出発する中央線の「201系」=17日午前10時20分、東京都日野市で(嶋邦夫撮影)

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 JR中央線を象徴してきたオレンジ一色の201系車両の最終運行が17日あった。最後の姿を一目見ようと、始発の豊田駅(東京都日野市)や沿線に鉄道ファンが詰め掛け、別れを惜しんだ。

 運行は、JR東日本主催の松本駅(長野県松本市)までの特別ツアーで約四百人が乗車。「人生イコール鉄道」という東京都小平市の加藤勝行さん(46)は、「ラストランに乗れて、うれしくて子どもに帰ったような気持ち。オレンジ車両で通勤通学した思い出はつきない」と、一家四人で乗り込んだ。電車の撮影が大好きという江東区の小学五年雨宮英暁君(10)は「オレンジ電車が一番好きだった」と、名残惜しそうに車体を触っていた。

 「さよなら中央線201系」と書かれたヘッドマークを付けた車両は午前十時二十分すぎに出発。警笛が響くと、ホームを埋めた約六百人のファンから「ありがとう」「お疲れさま」と歓声が上がった。

 201系は一九五七年に登場したオレンジの単色車両の三代目で、八一年から順次導入。石油危機に見舞われた七〇年代の社会情勢を反映し、ブレーキで生じる電力を架線に流して再利用する機能を搭載。「省エネ電車」とも呼ばれた。

(東京新聞)

 

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