シャハー・ピアーを破り、決勝進出を決めたクルム伊達公子=大阪市靭テニスセンター
「テニス・HPジャパン女子OP第6日」(16日、大阪市靭テニスセンター)
シングルス準決勝で第6シードの40歳、クルム伊達公子(エステティックTBC)がシャハー・ピアー(イスラエル)に逆転勝ちし、決勝進出を決めた。伊達がツアー大会シングルスで決勝に進むのは、優勝した昨秋の韓国オープン以来。優勝すれば女子ツアー年長優勝記録の39歳7カ月を更新する。17日の決勝はタマリネ・タナスガーン(タイ)と対戦する。
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自らの決勝進出を「今の年齢とブランクを考えれば奇跡的と言ってもいい」と評した。6日連続の試合は、3時間近い熱戦。伊達は、さすがに疲れた表情を見せた。
第1セットを失ってからの逆転。第2セットでは、右ひざの違和感を訴えて医師を呼んだが、最後まで走り続けた。ライジングショットは、世界ランク13位の相手に何度も打ち返された。それでも接戦を制した。「出せる力を出し切ることしか考えてなかった。泣いても笑ってもあと1試合」。40歳でのツアーVへ最後の力を振り絞る。
(2010年10月16日)