オレンジ色の中央線ラストラン 半世紀余の歴史に幕大勢の鉄道ファンが見守る中、ラストランを迎えたJR中央線の「201系」車両=17日、東京都日野市のJR豊田駅 JR中央線で全面がオレンジ一色の「201系」車両が17日、引退することとなり、豊田(東京)―松本(長野)間を臨時列車としてラストラン。抽選で選ばれた400人の鉄道ファンが最後の乗り心地を楽しんだ。 JR東日本によると、中央線では旧国鉄時代の1957年、全面をオレンジ色に塗装した「101系」が登場。後継の201系は79年に試作車が投入された。現在はオレンジ色のラインが引かれたステンレス車体の「E233系」が走行しており、半世紀以上続いたオレンジ一色の車両は姿を消した。 ラストランの201系に乗った東京都日野市の森田秀雄さん(60)は、会社員時代に毎日の通勤で利用していたといい「中央線で一番長く乗った車両なので感慨もひとしお。『お疲れさまでした』と言ってあげたい」と話した。ラストランの車両は、長野県の車両基地で廃車になる。 201系は、81年から85年にかけて約千両が量産車として本格製造された。今後、JR東日本の京葉線などで4編成、JR西日本の大阪環状線などで約30編成が残る。 【共同通信】
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