「戦争あかん!基地いらん!‘10関西のつどい」報告
「戦争あかん!基地いらん!‘10関西のつどい」報告
さる10月10日、エルシアターで「戦争あかん!基地いらん!‘10関西のつどい 普天間基地は即時閉鎖せよ! 辺野古新基地建設絶対反対!」が800名を超える参加者を集め開催された。集会後、野崎公園までデモ行進がおこなわれた。
集会では、米軍基地がある岩国(井原勝介前岩国市長)や沖縄(新里米吉4.25普天間飛行場の国外・県外移設を求める県民大会実行委員会委員長)から報告があった。
岩国からの報告は驚きと怒りの米軍基地拡大のだましの構造だ。当初、米軍基地滑走路が陸上部分にあり危険で騒音公害が問題である。そこで、沖合を埋め立て新滑走路を建設すればより安全で騒音問題も解決される。埋め立てに使う土砂は愛宕山から切り出し、切り出した跡地に閑静な住宅街をつくるというものだ。
ところが、新滑走路が完成するや否や米軍は陸上部分の旧滑走路もひき続き使用すると言いだした。しかも、閑静な住宅地になるはずの愛宕山の土砂切り出し跡地が米軍住宅になるというのだ。当然、住民から怒りの反対運動が巻き起こった。話はこれで終わらない。この後、米軍犯罪被害者救援センターから報告があった。報告によると、先日9/7岩国市の市道で米軍軍属による交通死亡事故が発生した。被害者はなんと、この米軍住宅建設反対の先頭にたった地元の町会長さんだというのだ。単なる交通事故とのことだが、加害者の米軍軍属は不起訴処分とのことだ。釈然としない怒りがこみ上げた。
沖縄の新里さんからは、自らの高校時代からの基地反対闘争の体験談を織り交ぜ、「11月28日の知事選挙では伊波洋一の当選を勝ち取ろう!」の力強いアピールがあった。
このあと、衆議院議員の服部さんからも伊波洋一さん断固支持の熱烈アピールがあった。
私は、釣魚「尖閣」諸島での中国漁船拿捕・船長逮捕騒動以来、一斉に噴出する「中国脅威論」が「日米同盟強化」「辺野古新基地建設」の口実に使われる危惧をいだき、「日本と中国はけんかをしてはならない」(ブログ前掲)ビラを鷲づかみに会場に駆け付け、無理をお願いし単身必死のビラまきをおこなった。さすが、運動の先輩諸兄の慧眼。集会宣言には「政府がマスコミをも動員して、中国・朝鮮脅威論を振りまき、日米同盟強化、在日米軍基地強化と日米軍事一体化を進めることを直ちにやめるよう要求する。・・・魚釣台、尖閣列島問題を理由に軍事衝突にもつながりかねない対立を作り、民族主義、排外主義をあおっていることにも強く抗議する。」の文言。溜飲を下げるとともに、集会宣言案を起草した実行委に敬意を払う次第です。
報告 日本人民委員会 伊関 要
by nameken9 | 2010-10-14 15:38 | Trackback | Comments(1)
いつも楽しく読ませてもらっています。