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伊達が史上初の40代Vに王手/テニス

シャハー・ピアーを破り、決勝進出を決めたクルム伊達
シャハー・ピアーを破り、決勝進出を決めたクルム伊達

<テニス:HPジャパン女子オープン>◇6日目◇16日◇大阪・靱テニスセンター◇女子シングルス準決勝

 「アラフォーの星」が金字塔にまた1歩前進した。世界ランク56位のクルム伊達公子(40=エステティックTBC)が、68年オープン化(プロ解禁)以降ではツアー史上初となる、40代での優勝に王手をかけた。同13位のシャハー・ピアー(23=イスラエル)を、3-6、7-6、7-5とフルセットの末に逆転で下した。17日の決勝では、同94位のタマリネ・タナスガーン(33=タイ)と対戦する。

 本当に40歳のプレーなのか。伊達はマッチポイントをスマッシュで締めると、拳を握った。ウイニングボールを観客席に打ち込み、笑顔で地元関西の声援に応えた。「最終日まで残ることは、今の年齢とブランクを考えると奇跡と言っていい」。83年英国バーミンガム大会でのビリー・ジーン・キング(米国、通称キング夫人)の39歳7カ月を超える年長優勝に、ついに王手をかけた。

 前日15日は世界8位のストーサーと2時間34分。この日も2時間58分の大熱戦だった。「さすがに昨日の疲れがあった。フィジカル、メンタルともきつかった」。加えて前夜、原因不明の右ひざ痛に襲われた。「どのポジションで寝ても、ひざが心地よくなかった。首の寝違えの、ひざ版みたいな感じ」。第2セットの3ゲーム目には、メディカルタイムアウトをとった。それでも「(ゲーム間に)アイシングしてたし、アドレナリンが出て痛みはなかった」と、必死にボールだけを追っていた。

 第2セット、4-4からサービスを破られながら、直後にブレークバックする驚異の粘り。タイブレークを制すと、第3セットはネットプレーを効果的に使って加点した。「第1セットよりは彼女(ピアー)のボールがショートしていた。チャンスを逃したくなかった」。洞察力、戦術眼は17歳下の相手を完全に上回っていた。

 この勝利で、復帰後2度目の世界ランク50位以内が確実となった。決勝で争うタマリネとは過去1勝1敗。勝てば、昨年9月の韓国オープン以来のツアー制覇となる。「今はいい質のテニスができている。あとは体が何とか持ちこたえることを、自分でも願う」。シングルス通算9勝目は、歴史的な1勝になる。【大池和幸】

 [2010年10月17日8時45分 紙面から]


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