【ソウル=尾島島雄】韓国軍は14日、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に基づき、南部の釜山沖で日米豪との4カ国共同による海上封鎖訓練を実施した。哨戒艦沈没事件に伴う北朝鮮への事実上の対抗措置の一環として韓国が初めて主催。日本も海上自衛隊の護衛艦2隻などを送り、包囲網づくりに参加した。ただ、韓国は最近、南北対話の兆しが見え始めたため、訓練を非公開とするなど北朝鮮への配慮も垣間見える。
訓練は大量破壊兵器を積載した不審船が対馬海峡を通過し、敵国に向かっていると想定して開始した。哨戒機が不審船を発見し、各国の艦艇が緊急出動して追跡。停船させた後、大量破壊兵器や関連物資を捜索する訓練を実施した。
日本からは海自の護衛艦2隻と艦艇搭載型ヘリコプターが捜索・追尾、乗船訓練に参加。外務省、海上保安庁からも13日に開いた海洋法をはじめとする各分野のセミナーに関係者が出席した。このほかフランスやカナダなども参加している。
聯合ニュースによると米韓両軍は15~22日に朝鮮半島の西側空域で大規模な航空訓練も実施する。
韓国は北朝鮮の魚雷攻撃で46人が死亡した3月の哨戒艦沈没事件を受けて、海上封鎖訓練の主催を決断。準備に入った5月の時点では北朝鮮の外貨獲得源である武器輸出を食い止める狙いを鮮明にしていた。その後、南北関係は急速に対話ムードに傾いていく。国防省は「特定国家を狙ったものではない」とトーンを弱め、14日の訓練も非公開とした。韓国のPSI全面参加に強い警戒感を抱く中国への配慮もあるとみられる。
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