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バリオスさん 選んだのは愛人宅と世界に打電

展示公開案が浮上したチリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で大活躍した救出用カプセル
展示公開案が浮上したチリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で大活躍した救出用カプセル
Photo By AP=共同

 チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、救出された33人の作業員のうち、同市内の病院に入院していた28人が15日(日本時間16日)、退院した。別の1人も16日に退院、合わせて32人が自宅へ戻った。妻とは別の女性が地上への生還を待ち受けたジョニ・バリオスさん(50)は結局、愛人の家に帰った。一方、作業員を救出したカプセルなどを世界各地で展示する計画が浮上した。

 69日間の地下生活から救出され、2日間の入院を経て帰宅したのは愛人の家だった。

 ロイター電によると、退院したバリオスさんは、愛人のスサナ・バレンスエラさん(50)の家に向かった。出迎えたバレンスエラさんと抱き合い、集まった報道陣にも笑顔を見せた。

 バリオスさんは事故発生後、現場近くの家族が待つテント村で妻のマルタさん(56)とバレンスエラさんが鉢合わせして、生還後の動向が注目されていた。13日夕(日本時間14日未明)、21番目に引き上げられた際にはバレンスエラさんが待ち受け抱擁。マルタさんは地元メディアなどに「私は救出(現場)には行かないわ」と話していた。

 33人の先頭を切って救出カプセルに乗ったフロレンシオ・アバロスさん(31)もコピアポ近郊の自宅に帰った。アバロスさんは自宅に集まった報道陣に、鉱山会社が安全対策への投資を増やすべきだと訴えた後、「パパが着いたよ」と繰り返す息子バイロン君や妻らが待つ自宅に入っていった。また、地元に帰ったエステバン・ロハスさん(44)は目を保護するサングラスをかけたまま、シャンパンを瓶からあおってみせ、友人らの喝采を浴びた。

 また、クラウディオ・アクーニャさん(35)は、背中に「33」「CLAUDIO」と書かれたTシャツを着て帰宅。家族や知人から抱擁を受け歓迎された。

 この日はほかに27人も退院し、前日に退院した3人と合わせ計31人が家に戻った。病院当局者は16日、なお入院中だった2人のうち1人が退院したと明らかにした。国営テレビによると、この2人は救出後に入院していた病院とは別の医療施設に加療のため転院していた。33人が入院していたコピアポ市内の病院は14日、全員が17日までに退院するとの見通しを明らかにしていた。

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