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2008-05-07 ホントに東シナ海のガス田って1095億バレルもあんの?

ホントに東シナ海ガス田って1095億バレルもあんの?

中国】(資源独占の恐れ!) 日中境界海域に施設 [05/28] まとめサイト

http://3.csx.jp/senkaku/index.html

こーゆーまとめサイトとか2ちゃんコピペとか見ると、どーも元ネタはここらしいんだけど、

海底油田 日本エネルギーの展望

尖閣諸島周辺海域の油田イラク油田に匹敵する

イラクは世界第2の産油国。原油の推定埋蔵量は1125億バレル。

イラン・アザデガン油田の推定埋蔵量は260億バレル。

それに対し、尖閣諸島周辺海域の原油推定埋蔵量は、

日本側調査 1095億バレル (1969年、70年の調査)

中国側調査 700億〜1600億バレル(1980年代初め推計)

と言われる。

ググってみたらこんなんが引っかかったんだよね。

参議院会議録情報 第080回国会 外務委員会 第15号

政府委員(古田徳昌君) 石油の埋蔵量につきましては、事前の予測といいますか予想が非常にむずかしい。これが結局は石油探鉱のリスクの大きさということに結びついているわけでございますが、現在世界じゅうで行われております埋蔵量の予想につきましては幾つかの方式があるわけでございます。

 堆積物の容積であるとか、あるいはその中に含まれている有機物質についての推計を行うとかいうふうなことをベースにしまして種々の予想を立てているわけでございますが、この地域につきましては、先ほども御説明いたしましたように、私どもとしましては、可採埋蔵量というふうなとらえ方をしました場合には、沖繩、九州西域の東シナ海一帯で約七億キロリッター程度の推計がございますので、そういうものをめどにして検討していきたいというふうに考えているわけでございます。

7億キロリッターって事は…、大体44億バレルか?随分1095億バレルと開きがあるんだが、この1095億バレルって数字はそもそもどっから出てきた数字なんだ?元ネタのページ見ても明確なソースがみつからねー。あんだけ中国嫌いの石原都知事が「あれは採算が取れないらしいよ。外国企業も手を引いたって言うしね」と以前に報道2001で言ってたのがどうも引っかかっていたのだが、やはりこの数字は過剰に水増しされた数字だったのかな?

osaanosaan 2008/05/08 17:32 >日本側調査 1095億バレル (1969年、70年の調査)

1969年、70年といえば、大陸棚開発とかがやかましくいわれたころじゃなかったかな。
ちょっとしたブームみたいになっていて,やたら景気のいい話が飛び交っていたように記憶してる。

pipisanpipisan 2008/05/09 13:23 こんにちは。
去年の政府の試算だと32億バレルのようです。(ただし、採掘可能性をまったく考慮しない数字)
ビジネスアイの記事ですが。

◇東シナ海の石油ガス埋蔵量試算 年間消費の1・6倍の32・6億バレル
2007.04.27 FujiSankei Business i. 3頁 総合 B3面 (全258字) 
 経済産業省は26日、自民党の海洋政策特別委員会で、日本の東シナ海の石油・天然ガス埋蔵量が、
最大32・6億バレル(石油換算)に上るとの試算を明らかにした。これは、日本の年間消費量(2
0・3億バレル)の1・6倍に相当する。
 同省はこの試算について、商業的な採算性や技術的条件を考慮せずに計算した最大の数字と説明。
実際に産出する場合の量は、半分以下にとどまるとみられる。
 試算の対象海域には、日本が中国とのガス田交渉で共同開発を主張している「白樺」(中国名「春
暁」)など4ガス田の一部のほか、尖閣諸島や東シナ海北部が含まれる。

んで、これは朝日の昨日の記事

東シナ海のガス田、細部に溝 日中首脳確認「大きな進展」
2008.05.08 東京朝刊 7頁 政策総合 写図有 (全1,445字) 
(前略)
○譲歩は命取りに

 東シナ海のガス田は、日本にとって経済的な魅力は少ない。東シナ海で確認されている天然ガスの
採掘可能な埋蔵量は石油換算で約1・8億バレル。サハリンの二つのプロジェクトの推定埋蔵量約9
5・2億バレルと比べると、魅力の差は歴然としている。にもかかわらず、「庭先で資源を取られる
のを黙ってみているわけにはいかない」という政治的な「重み」は日中双方共通だ。安易な譲歩は、
ともに政権の命運にかかわる。交渉関係者は「中間線をちょっとでも中国が認めるだけでも、大変な
成果だ」と解説する。
 両首脳は細部の詰めを指示したが、主権問題がかかわるだけに、最終決着には重い政治決断が待ち
かまえている。

んで、1000億バレル説を書いた新聞記事は日経にありました。5段落目。
4年前の中日新聞のスクープを受けた後の記事ですね。

東シナ海の資源調査着手を(社説)2004/06/23, , 日本経済新聞 朝刊, 2ページ, , 871文字


 川口順子外相は二十一日、青島市で李肇星中国外相と会談した。川口外相は、中国が東シナ海の排他
的経済水域(EEZ)の日中境界線(中間線)付近で進めている天然ガス田開発について「日本側の権
益が害される可能性」への懸念を表明、鉱区に関する情報の早期提供を求めた。一方、李外相は日中の
共同開発を提案し、今後もこの問題で連絡を取り合うことを約束した。
 海洋資源の権益問題を話し合いで解決しようとする姿勢は結構だが、国益をかけた交渉を対等に進め
るには、中国側に情報提供を求めるだけでは到底不十分だ。東シナ海ではこれから同様の問題が頻発す
ることが予想される。日本は少なくとも中間線より日本側の海底資源について、独自の調査を急ぐ必要
がある。
 日中間では東シナ海の排他的経済水域についての主張に大きな隔たりがある。日本は両国領土の海岸
線からの中間地点である中間線をEEZ境界と主張。中国は中国側大陸棚が途切れる沖縄トラフ(海溝)
までの広い海域を自国のEEZと主張している。沖縄近辺までを中国EEZとする強引な言い分だ。
 日本は中国を刺激しないためか、中間線の日本側における資源調査さえ自粛し、開発のための企業の
鉱業権申請を四十年余りも棚上げしてきた。ところがエネルギー不足が深刻化する中国は東シナ海での
石油・天然ガス開発を本格化しつつある。
 川口外相が懸念を表明したガス田「春暁」は中間線から中国側に四キロの地点。油層がつながってい
れば、日本の資源まで採掘される可能性がある。東シナ海の石油・天然ガスの埋蔵量は数十億バレルか
ら、一説に千億バレルまで見方は様々だが、地形的にみて中間線の日本側に多くが埋蔵されている可能
性がある。
 仮に李外相の共同開発提案がこの海域の共同開発を狙っているとすれば、かなり虫のいい話ではある。
いずれ中国が中間線日本側の試掘を始めるのではないか、との懸念の声も聞かれる。政府はまず日本側
海域の資源調査を始めるべきだ。手をこまぬいていれば、中間線をもってお互いのEEZを画定しよう
とする日本の正当な主張までが、ないがしろにされかねない。

・・・日経の社説を書いた奴!2ちゃんねらだろ、おまえ(藁

hagakurekakugohagakurekakugo 2008/05/09 13:40 pipisanさん、情報さんくすです。
こういうのはブログ主がすべきなんでしょうけど、非常に助かりました(笑)
どうも中国の南京大虐殺30万人説とかチベット大虐殺120万人説とか、
そんな類の話だったようですね。
新聞はやはり情報源として非常に有益だと再確認。
早速2ちゃんねるで貼ってきます(笑)

osaanさん、やはり景気の良い話だったようですw

なまえなまえ 2008/10/07 13:23 1969年9月1日に発行されたニューヨークタイムス
タイトル「Japan Will Press Efforts to Exploit Major Oil Find」には ”The United Nations Economic Commission for Asea and the Far East, which conducted an extensive survey of the potential oil deposits in the East China Sea last year[1968], had estimated the amount of oil reserves in the Senkaku area at 15 billion tons.” と書いてありましたよ。

大雑把に訳すと、UNFCAFEが去年[1968]実施した調査の結果では、150億トンのオイル[約1095億バレル]が尖閣諸島のエリアに眠っていると見積もりました。

注意!
この記事は個人的にNYTのHPで購入したんで、ググってもでてこないかも。

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