中国:伊勢丹など営業再開 警官ら数百人厳戒

2010年10月17日 20時26分

 【成都(中国四川省)浦松丈二】反日デモから一夜明けた17日、成都市中心部のイトーヨーカドーや伊勢丹など日系デパートが営業を再開した。周辺ではデモ再燃を警戒する警察官ら数百人が厳戒態勢を敷いた。

 イトーヨーカドーはデモ参加者に割られたガラス2枚を夜中のうちに修繕し、正面には「16日は営業を一時停止し、お客さまにご迷惑をおかけしました」と店長のおわびを掲げた。伊勢丹内の日本料理店関係者は「16日午後はビル全体が閉鎖され、土曜日なのに売り上げが激減した」と話した。

 一方、イトーヨーカドーに近い商業施設に入居する日本料理店はデモ参加者に正面ガラスや店内水槽などを壊され、売り上げを奪われた。後片づけをしていた店員は「この店は社長も店員も全員中国人なのに理不尽だ」と憤慨した。

 16日のデモ発生現場周辺では、警察官がメディアらの撮影を厳しく規制した。破壊された店舗の映像がメディアに流れることで、中国国内の他地域でデモを誘発したり、日本の対中感情が悪化することを恐れているとみられる。

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