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盗聴恐れ、警官に取材阻まれ… 「これが中国の現実」(3/3ページ)

2010年10月17日22時1分

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 劉暁波氏の妻、劉霞氏(49)は北京市内の自宅で軟禁状態に置かれ、外部との接触が制限される。劉夫妻に近い複数の弁護士も「公判に行くのにも、警察関係者がつきっきりだ」「携帯電話を当局に壊された」などと語る。

 著名な人権活動家、余傑氏(36)は15日に警察当局から「外出の際は警察車両を使わなければならない」との通知を受けた。買い物に出るときも3人の警察関係者が同行するという。いずれも法的な根拠ははっきりしない。

 それでも、民主化を求めて声を上げようとする人は続く。16日、大学教授ら中国の知識人100人以上がネット上に声明を発表。中国政府が「誤った決定」(馬朝旭・外務省報道局長)と位置づけた受賞に対し、公然と「正しい決定だ」と言い放った。鉄氏らの公開書簡に同意を示す署名も500人を超えている。

 20分ほどの通話の後、鉄氏は「もうそろそろ切った方がいい」としながら、劉暁波氏の受賞について言った。「中国の人々は爆竹を鳴らして喜んだりはしていない。でも、みんな、心の中では、うれしく思っているんだよ」(北京=古谷浩一)

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