しーた
2010年10月10日

発達障害って克服するものなの?【記事紹介】

テーマ:雑記

今日は、あるブログ記事の紹介です。


ブログ主のmamaさんに、記事紹介の了解をいただきましたので紹介させていただきます。


ブログ:晴れたらいいな、病気に負けない!



記事:発達障害って克服するものなの?



最近、ときどき訪問させていただいています。


こちらのブログは、内容的にかなり重い場合もあるのに、

それを感じさせない軽やかな文章のリズム感があります。

なによりも、かならず、明るい未来を感じさせて終わる記事が
とても読んでいて、元気になれます。

特にこの「発達障害って克服するものなの?」は、
非常に共感ができました。


私自身も、発達障害は「克服する」「治す」という類のものとは考えていません。
あくまでも能力の凸凹が激しいだけ。


なぜなら、発達障害の抱える問題は、ある期間がんばって「治癒」すれば「再発しない」という類のものではありません。


自分の外見(顔や体型)が一生を通じて基本的には余り変化がないのと同じように、発達障害も障害そのものは余り変化がありません。


けれど、外見も、自分に似合った化粧や服装を工夫することで自分を魅力的に見せることができます。(だからこそ、みんながんばって化粧したり、おしゃれするわけですよね。)


それと同じように、発達障害も自分の能力の凸凹にあった工夫をすることで、能力の凸凹を魅力にすることができるのです。


けれど、化粧やおしゃれは、その努力をやめてしまえば、スッピンの自分に戻ります。

発達障害も同じ。工夫をやめれば、元に戻ってしまうのです。


つまり、能力の凸凹を魅力にするためには、息なが~く途切れることなく工夫を続ける必要があるわけです。発達障害の工夫は、短距離走ではなく、マラソンなのです。


マラソンなのに、短距離走だと思って初めから全力疾走したら、途中で倒れますよね。長く続けるためには、「克服するぞ」「治すぞ」という鼻息の荒い決心では、途中で息切れしてしまうのです。


そして、息切れして倒れてしまった自分に対して、

「やっぱり、自分はダメな奴だ」

と自己否定感を強めてしまうことになります。


もし、今、短距離走だと思って全力疾走している方や

全力疾走した挙句に途中で倒れてしまった方がいれば

気付いてほしいと思います。


走る距離を間違えたから、途中で倒れただけ。当たり前のことです。

それは、自分がダメだったわけではないのです。


マラソンだったんだ!

今の疲れが癒えたら、今度はマラソンの走り方でゆっくりと自分のペースで再チャレンジしてみてください。疲れたら、途中で歩いても、休んでもいいのです。


もう1つは、「克服する」「治す」と考えるということは、それは、裏を返すと「発達障害である自分自身」を否定していることになるのです。欠点を変えて、自分でない、すばらしい誰かになりたい。


がんばれば、がんばるほど、「素の自分」を否定し続けることになるわけです。


そんな状態で、長い人生を何十年も生きたとしたら…

いつか心に生じた歪が「バツン!」はじけて壊れてしまう日が来ます。


具体的にどういうことか。

そのよい例がこの記事にはあげられています。


(紹介記事より抜粋)
>弱点に目を瞑ってもらうための点数稼ぎは難しいと思う
>しかし、弱点を克服しようと考えるより、
>他の人達の為に自分が出来ることを最大限やろう、そう思ったほうが何倍も楽である

私は、自分にある弱点が嫌いで嫌いでなんとか消してしまいたかった。

けれど消しきれませんでした。


消しきれない弱点を何とかごまかすために、

必要以上に完ぺき主義になり、過剰に成果を挙げることに目くじらを立て、

自分の成果をアピールしました。


これは、自分の弱点に目を瞑ってもらうための点数稼ぎだったのです。


けれど、どんなに成果を挙げようとも、アピールしようとも安心できなかったのです。

その不安を消すために、さらに過剰に完璧を自分に求める…

そんな危ういバランスのもとでは、ほんの些細な外部からのストレスでも
心がぐっしゃりと潰れてしまうのです。


私の診断を受けるまでの数十年もの人生が、まさにその状態でした。


その結果、私は心を病んで、大学院をドロップアウトしました。

やっと社会復帰して十数年後に、再び休職するに至りました。


発達障害の診断を受けたことで、私は考え方を変えきっかけになりました。


今まで自分の欠点だった部分が、治らないということは、ショックでしたが、

「努力によって治るような代物ではない」とわかったことで、通常では踏み切れない別の方法でチャレンジへと踏み切る決心がつきました。


診断を受け、復職するにあたって、

私は自分の苦手なことは、素直に認めて、得意な人に助けを求めればいい。
私は、(点数稼ぎではなく)自分のできることを最大限にすることで、人に喜んでもらえばいい。

そんな風に考え方を変えることができました。

そうすることで、とても心が楽になりました。
楽になることで、心に余裕が生まれてきました。


心に余裕が生まれることで、今まで見えなかったもの、

気付くことができなかったことが、少しずつ見えるようになって来ました。

たくさんの「発達障害(の欠点を持った自分)と戦って疲れてしまっている」当事者の方々に、このことに気づいてほしいと思います。



発達障害の欠点を敵視して戦うなら、

やがて戦いに疲れて倒れてしまう。


発達障害は、自分の顔や体型と同じ。

自分にあった化粧やおしゃれという「工夫」をすることで、

欠点だったものを魅力に変えることができる


私は、そんな風に考えています。


戦わなくていい。

化粧やおしゃれのように

楽しんで工夫しよう


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