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ほぼ日手帳2011
新宿鮫
 

今日のダーリン

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・「色気」というものは、そりゃいったいなんなんですか?
 という話題は、いろんな座談会やら、
 ふだんの会話やらで、よく話されることです。
 歌舞伎の役者さんから、写真家から、
 水商売の人たちから、ファッション関係者から、
 さまざまな人が、じぶんの「色気」の定義を持ってます。
 ぼくも、何度も「こういうことかな」と考えましたが、
 時間が経つにつれて更新されているようです。
 
 まずは、完全なものには「色気」はないんですね。
 どこかに「隙(スキ)」のようなものがないと、
 おそらく交流(交際)が成り立たないんでしょう。
 
・魚を釣るための擬似餌って、ルアーと呼ばれてますが、
 “LURE”というのは「誘惑するもの」という意味です。
 ルアーは、基本的には
 肉食魚の餌になる小魚の動きをつけて誘うのですが、
 この場合の基本は、「弱った小魚」の演技なのです。

 ほんとうに元気ですいすい泳いでる小魚を追うのは、
 追いかける側も大変なので、最初から追わないんです。
 逆に、すっかり弱り切った小魚や、死んだ小魚は、
 餌としてのリスクがあるわけですから追いません。
 「元気だけど追いきれる小魚」のような動きが、
 いちばん食わせられるんですよね。
 (釣りとしては、もっと複雑なんですけど)
  
 つまり、「追えば追える」、絶対に無理じゃあない。
 しかも「生き生きしてる」ので栄養になる。
 それが、肉食魚にとって理想の小魚なんですね。

 そう考えると、これって「色気」の原点じゃないか、と。
 「追えば追えるかも?」という気配。
 「生き生きしてる」ので栄養になる‥‥という感じ。
 
 じぶんが泳ぐことでせいいっぱいがんばってる人は、
 ひょっとしたら「色気」とは無縁の時代を過ごしてる。
 追いかけてくる魚のことなど見えない小魚みたいに。
 それはそれで、まったくオッケーだよなぁと思う。
 「色気」って、ファンタジーの材料だからねー。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
連載中の「もみじ市」のことって、知ってましたか?
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