涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
プロローグのハルヒの説明文を読んで唖然とする。以下引用。
悩みも何もないように見えるハルヒの唯一の悩みとは、一言で言うと「世界は普通すぎる」ってことである。
では、こいつの考える「普通でないこと」てのは何なのかというと、これまた一言で言うとスーパーナチュラルであって、要するに「あたしの目の前に幽霊の一つも現れないとは何事か」などと考えていやがるのだった。
つい先日読んだ江戸川乱歩の「宇宙怪人」ね、この解説で穂村弘という人が大変な名文を書かれているんだが、この中に全く同じような話が出てくる。
最大の特徴は「世界がこれだけのものである筈がない」という思い込みの強さである。その気持ちが、この場合なら「『たそがれのひととき』のような『へんな気もちのする時間』が、その奥に何かを隠していない筈がない」というかたちになる。乱歩は世界がたったこれだけのものであることに耐えられない。その退屈さに耐えられない。だから書かずにはいられないのだ。
全く同じだ(^^; 涼宮ハルヒ=江戸川乱歩なのだ。
ま、普通は普通だよな。期待しても結局何も起こらないってのが普通の人の普通の人生だ。
相変わらずしゃれの効いた面白い文章で読ませるが、今回はちょっと敵らしい敵もなく、バトルもないので盛り上がりに欠けましたな。文化祭というイベントをきっかけに主要なキャラクターに新たなコスチュームが与えられたので、イメージが広がったって感じでしょうか。
しかしこういうの、女子中学生とか、ハルヒのセクハラをどういうものだと思って読むんですかねえ。。。
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