涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

文化祭の出し物として朝比奈ミクルを主役とする映画を作ることになったSOS団のドタバタを描く。
プロローグのハルヒの説明文を読んで唖然とする。以下引用。
 悩みも何もないように見えるハルヒの唯一の悩みとは、一言で言うと「世界は普通すぎる」ってことである。
 では、こいつの考える「普通でないこと」てのは何なのかというと、これまた一言で言うとスーパーナチュラルであって、要するに「あたしの目の前に幽霊の一つも現れないとは何事か」などと考えていやがるのだった。


つい先日読んだ江戸川乱歩の「宇宙怪人」ね、この解説で穂村弘という人が大変な名文を書かれているんだが、この中に全く同じような話が出てくる。
最大の特徴は「世界がこれだけのものである筈がない」という思い込みの強さである。その気持ちが、この場合なら「『たそがれのひととき』のような『へんな気もちのする時間』が、その奥に何かを隠していない筈がない」というかたちになる。乱歩は世界がたったこれだけのものであることに耐えられない。その退屈さに耐えられない。だから書かずにはいられないのだ。


全く同じだ(^^; 涼宮ハルヒ=江戸川乱歩なのだ。
ま、普通は普通だよな。期待しても結局何も起こらないってのが普通の人の普通の人生だ。
相変わらずしゃれの効いた面白い文章で読ませるが、今回はちょっと敵らしい敵もなく、バトルもないので盛り上がりに欠けましたな。文化祭というイベントをきっかけに主要なキャラクターに新たなコスチュームが与えられたので、イメージが広がったって感じでしょうか。
しかしこういうの、女子中学生とか、ハルヒのセクハラをどういうものだと思って読むんですかねえ。。。

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店
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おすすめ度の平均: 3.5
2 ハルヒの止まらない暴走
4 落ちのうまさに脱帽、才能を感じさせる第2作!
3 二作目
2 キョン毒づき過ぎ!
5 シリーズを読んでいく上で重要な作品

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