五條、吉野地域の医療体制を検討するため7月に発足した「南和の医療等に関する協議会」(会長、荒井正吾知事)の事務局が、五條市本3の内吉野保健所に設置された。開所式には南和12自治体の首長らが出席し、看板を取り付けた。
事務局は県、自治体から派遣された職員7人態勢。経営難に苦しむ県立五條病院(五條市)、町立大淀病院(大淀町)、国保吉野病院(吉野町)の3救急病院を1救急病院と2後方支援病院の体制に再編。運営形態や受益と負担のあり方、住民の合意形成などを協議する。
吉野晴夫五條市長は「住民の安心、安全のため、経営問題などを皆さんの力で乗り越えねばならない」と述べた。【栗栖健】
毎日新聞 2010年10月17日 地方版