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虎党教師追っかけ費用を生徒から徴収

 大阪府守口市の大阪電気通信大学高校の30代元男性教諭が在職中の04年4月から06年10月までの約2年半に、学校に無断で生徒から計約126万円を集金し、プロ野球の阪神戦観戦や飲食代など私的に使っていたことが16日、学校への取材で分かった。学校側によると、元教諭は熱烈なトラファンで、校内でも有名な存在だったという。集めた金は主に観戦チケットの購入費に充て、甲子園球場に足しげく通っていた。

 学校によると、元教諭は担任クラスの生徒ら約100人から「教材費」「卒業アルバム代」などの名目で数度にわたって集金しておきながら、実際には教材などの提供はなかった。金額は1回につき5000~1万円を徴収していたという。07年春に退職後、卒業した生徒らの指摘で発覚。学校の調査に対し、元教諭は事実関係を認め、保護者らに全額弁済した。

 元教諭は熱烈なトラファンで、教員室の自分の机に阪神の球団マークや、赤星憲広外野手(09年引退)らナインの写真を飾るなど、校内でも有名な存在だった。春になるとキャンプ地の高知・安芸まで足を運んで戦力チェック。同僚に対し「甲子園に行って終電がなくなってしまい駅で寝た」と話すこともあったという。

 生徒から金を徴収した理由について、元教諭は「母親が給料を管理し、お小遣いを受けていた。もっと自由に使える金がほしかった」と説明。また集めた金は、主に甲子園のチケット購入代などトラ追っかけ費用に使っていたという。

 元教諭は00年、新卒の英語教師として同校に赴任。サッカー部の顧問も務めていたが、ここでも部員から集めた大会参加費をめぐってトラブルがあったことから、07年春に自主退職していた。関係者によると、明るい性格で、不登校生徒の相談に積極的にのるなど、生徒らからの人気は高かったという。

 問題発覚後、学校では刑事告発を視野に、保護者を集めて報告会を開催したが「告訴は望まない」など元教諭をかばう声が続出したため、対応を見送っていた。またその際、保護者らには本人からの「みんなの思い出を傷つけてしまい、申し訳ない。もう教職にはつかない」などの内容の謝罪文も配られたという。

 折しもこの日から阪神対巨人のCSファーストステージが開幕。元教諭が甲子園のスタンドに足を運んだかどうかについて、学校側では「分からない」としている。

 [2010年10月17日8時44分 紙面から]


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