兵庫の北条鉄道でニホンザルが駅長就任

　兵庫県加西市の北条鉄道北条町駅で１６日、ニホンザルの子ども２匹が駅長に就任、社長から辞令の交付を受けた。「キャッキャ」と飼い主の腕にしがみつき、早速列車に乗り込んだ２匹。和歌山の「たま駅長」などに続き、ローカル線のアイドルとなれるか－。

　２匹は今年３月生まれの雌と７月生まれの雄。市内の観光名所にちなみ「ねひめ」と「らかん」と命名された。駅を訪れた小学４年森本こころさん（１０）は「思ったより小さくて、かわいい」と興味津々だった。

　「日光猿軍団」に触発され、約２０匹のサルを飼育している兵庫県豊岡市の温泉施設経営村尾弘己さん（６３）が育ての親だ。乗客減にあえぐ路線を助けようと無償で協力を申し出た。

　駅で飼うには許可が必要なため２匹は非常勤で、村尾さんと月１回程度駅に通う予定だ。「お客さんに危害を加えないように」と２歳で定年退職し、後進に道を譲るという。（共同）

　［2010年10月16日11時1分］