阪神見たさ生徒から「教材費」名目で集金

　大阪府守口市の大阪電気通信大学高校の元男性教諭が、在職中の２００６年１０月までの約２年半に、学校に無断で生徒から計約１２６万円を集金し、プロ野球の阪神戦観戦や飲食など私的に使っていたことが１６日、学校への取材で分かった。

　学校によると、元教諭は３０代。生徒約１００人から「教材費」などの名目で集金していたが、教材の提供がなかった。０７年春に退職後、卒業した生徒らの指摘で発覚。元教諭は全額を弁済した。

　元教諭はキャンプ地にも足を運ぶ熱心な阪神ファン。金は主に観戦チケットの購入費に充て甲子園に通っていたという。学校側は刑事告発などの対応は見送った。

　元教諭は母親が給料を管理し“お小遣い”を受けていたといい「自由に使える金がもっとほしかった」と説明した。（共同）

　［2010年10月16日21時31分］