ナイキジャパンによるネーミングライツ(命名権)導入をめぐって、市民団体が抗議活動を展開していた東京・渋谷区の区立宮下公園で9月24日、区側が市民団体の設置したテントや展示物などを強制撤去する行政代執行を実施した。騒動の裏では排除されたはずのホームレスが超一等地に〝転居〟する恩恵を預かっていた。
超一等地に〝転居〟
公園前で警察と市民団体がにらみ合いを続けているのを尻目に半年前まで同公園に〝定住〟していたホームレスは「オレたちも被害者みたいになっているけど誰も怒っていない。むしろ生活環境は良くなって感謝しているくらい」と苦笑い。
同公園を巡る騒動では、区が命名権をナイキに10年契約の年間1700万円で売却。スケートボード場などを設置する計画で、名称も「宮下NIKE パーク」に変更される。市民団体は「公園の公共性がなくなる」「ナイキに決定するプロセスが不透明」と抗議していたが、改修工事のために公園に住み着いていた30人以上のホームレスが追い出されたことも「野宿生活者の追い出しは命を危険にさらす」と問題視していた。
確かに公園内からホームレスの姿はほとんど消えたが、実は単に〝引っ越し〟しただけだった。宮下公園とJR渋谷駅間にある駐輪場横の植え込みに約50メートルにわたって、掘っ立て小屋が約30棟並んでいる。この区側が設置した仮施設に大半のホームレスは移り住んでいたのだ。
「公園の時はテントだったから雨漏りはするし、夜は寒かったが、こっちはコンクリの土台で安定しているし、何の不満もない」(前出のホームレス)。ちなみに小屋は3畳ほどのスペースで仲間内で炊き出しする広場も併設されている。渋谷駅徒歩1分の好立地で「賃貸なら1坪(約2畳)3〜5万円が相場」(地元不動産)。テント生活から一転、〝プチセレブ化〟したともいえる。
区側は「(ホームレス向けの)施設はあくまで暫定的で将来の自立支援を今後も続けていく」と説明するが、ホームレスは「区からはずっとここにいていいというから素直に従った。ここも出て行けというならば、話は違う。オレたちは立ち上がるし、新しくできるナイキ公園に戻るよ」と怪気炎を上げる。ナイキ公園の混乱はまだまだ続きそうだ。
超一等地に〝転居〟
同公園を巡る騒動では、区が命名権をナイキに10年契約の年間1700万円で売却。スケートボード場などを設置する計画で、名称も「宮下NIKE パーク」に変更される。市民団体は「公園の公共性がなくなる」「ナイキに決定するプロセスが不透明」と抗議していたが、改修工事のために公園に住み着いていた30人以上のホームレスが追い出されたことも「野宿生活者の追い出しは命を危険にさらす」と問題視していた。
確かに公園内からホームレスの姿はほとんど消えたが、実は単に〝引っ越し〟しただけだった。宮下公園とJR渋谷駅間にある駐輪場横の植え込みに約50メートルにわたって、掘っ立て小屋が約30棟並んでいる。この区側が設置した仮施設に大半のホームレスは移り住んでいたのだ。
「公園の時はテントだったから雨漏りはするし、夜は寒かったが、こっちはコンクリの土台で安定しているし、何の不満もない」(前出のホームレス)。ちなみに小屋は3畳ほどのスペースで仲間内で炊き出しする広場も併設されている。渋谷駅徒歩1分の好立地で「賃貸なら1坪(約2畳)3〜5万円が相場」(地元不動産)。テント生活から一転、〝プチセレブ化〟したともいえる。
区側は「(ホームレス向けの)施設はあくまで暫定的で将来の自立支援を今後も続けていく」と説明するが、ホームレスは「区からはずっとここにいていいというから素直に従った。ここも出て行けというならば、話は違う。オレたちは立ち上がるし、新しくできるナイキ公園に戻るよ」と怪気炎を上げる。ナイキ公園の混乱はまだまだ続きそうだ。
- 【前の記事】SG「第57回全日本選手権(桐生ダービー)」が6日開幕!
- 【次の記事】「戦力外」ノリ隠された年俸問題
本日の見出し
清水成駿アパパネ鉄板◎
- iモード月額:290円(税込)
- au月額:290円(税込)
- softBank月額:294円(税込)