2010年10月17日4時34分
ホタテ入りあんかけ
舌の上で崩すと、なめらかに
味も見た目も「すき焼き」や「焼き魚」。口の中では、マシュマロのように溶ける――。病気の後遺症や高齢で普通の食事が取れない人向けに、画期的な食事が誕生した。酵素の力で通常の食事の1千分の1に軟らかくなった。病院の臨床研究で口にした患者から「家でも食べたい」との声が相次ぎ、今月22日からの市販が決まった。
この商品は、イーエヌ大塚製薬が開発した「あいーと」。「I eat(私は食べる)」から名づけた。藤田保健衛生大の東口高志教授(消化器外科)らと開発、現在、17医療機関で臨床研究中だ。
軟らかさの秘密は、細胞を切り離す酵素。食材ごとに最適な酵素を選び、圧力を変えながら注入する技術を開発し、形が崩れないギリギリの軟らかさで食感も残した。筑前煮は、100〜1千分の1に軟らかくなった。栄養素もほぼ、変わらない。
主に病院での販売を考えていたが、臨床研究に参加した患者や家族から「売って欲しい」との声が50件近く寄せられ、「さばの塩焼き」「チキンカレー」など15品の販売が決まった。東口教授は「口から食べることで、患者の回復が早まったり、命が延びたりすることもある」と話す。1品400円前後で通信販売する。問い合わせは同社(03・3515・0170)へ。(岡崎明子)
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