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【復刻】亮子氏が比例1本勝ち/参院選

谷亮子氏が参院選に当選した2010年7月12日付日刊スポーツ紙面
谷亮子氏が参院選に当選した2010年7月12日付日刊スポーツ紙面

<2010年7月12日付日刊スポーツ紙面から>

 民主党比例代表目玉候補の柔道五輪金メダリスト谷亮子氏(34)が11日、当選確実となった。当確会見では、参院議員としての公務と柔道は「公務を優先」と明言。全日本柔道連盟がロンドン五輪出場への前提条件として挙げている11月の講道館杯についても公務スケジュールとの調整が必要として、出場を明言できず。柔道選手としても現役続行し、ロンドン五輪も目指すとした5月の出馬会見より、トーンダウンは否めない会見となった。

 午後8時3分。谷陣営の選対幹部が当確を伝えると、東京・六本木の谷事務所では歓声と拍手が上がった。白いジャケットと黒いパンツ姿で駆けつけた谷氏は深々と一礼。「谷亮子に1票を預けてくださったみなさま、心からお礼を申し上げたいと思います」とあいさつした。会場の親族ら支援者12人からは「亮子ちゃんおめでとう」の声が上がり、谷氏の目には涙が浮かんだ。

 当確で定番のバンザイは「応援した全国の候補の全員が当確とは限らない」として封印。白い紙に「感謝・啓(ひらく)」と書き、自身のマンガ入りのサインを書き添えた。「感謝」は有権者への感謝、「啓(ひらく)」の意味は、「国民が作る国民のみなさまあっての政治といういう意味でひらくとしました」と説明した。

 会見では、柔道選手としての現役続行、ロンドン五輪を目指す「二足のわらじ」発言についての質問が続いた。谷氏は「公務はおろそかにできない」と何度も強調。公務と柔道が重なった場合「公務を優先する」と明言した。柔道については「できる限り続けていきたい」、「今はまだ、それしか伝えることができません」とした。

 選挙戦では「(競技)スポーツ、仕事をしながら子育てをする女性のためにがんばりたい」と訴えてきた谷氏。「二足のわらじ」はある意味で“公約”だ。選挙戦当初は、未明にランニング、深夜に筋力トレーニングを続けた。ただ、昨年10月に出産した次男晃明ちゃんはまだ夜中も3時間おきの授乳が必要だ。公示直前には急性副鼻くう炎で体調も悪化。連日の遊説先の候補者の政策、PRポイントの下調べも抱えて、選挙戦中盤以降、トレーニングができない状態だった。

 全日本柔道連盟は五輪に向け、11月の講道館杯への出場を前提条件としている。ただ、秋には臨時国会が召集され、年明けには通常国会も控える。一方の柔道は講道館杯の後、来年4月に全日本選抜体重別選手権、同年8月に世界選手権があり、12年4月の全日本選抜体重別選手権で同年8月のロンドン五輪日本代表が選抜される。衆議院は任期満了まで解散がなければ総選挙は13年だが、解散総選挙の可能性もあり、今後の政治日程は極めて流動的だ。「公務優先」を強調した谷氏。もし公務のスケジュールが柔道の試合と重なり続ければ、五輪代表断念、現役引退に追い込まれる可能性もある。

 1年生議員だけに、吸収すべき課題も多く、選挙期間中以上に練習との両立は困難になる可能性もある。これからが、本当の戦いとなりそうだ。【清水優】

 [2010年10月15日16時23分 紙面から]


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