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チリ作業員ご褒美 プレスリー邸宅行ける

 【サンパウロ(ブラジル)14日=エリーザ大塚通信員】チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山落盤事故で地下700メートルから救出され、熱烈なエルビス・プレスリーファンを公言していたエディソン・ペニャさん(34)に、プレスリーの大邸宅「グレースランド」への招待状が届くことになった。救出作業はトラブルもなく約22時間半で完了。最後の1人、ルイス・ウルスアさん(54)が姿を見せると紙吹雪が舞い、鐘やクラクションが鳴り、拍手と歓声がわき起こった。政府は奇跡の生還の33人に建国200周年記念の勲章を授与する。

 「不屈の33人」の中の1人に、早くも個人あてのプレゼントが贈られることになった。米テネシー州メンフィスにあるプレスリーの大邸宅「グレースランド」への招待状が、プレスリーの大ファンを公言していたペニャさんに届くことになった。チリ主要紙メルクリオ(電子版)が13日、伝えた。

 プレスリーの公式ホームページが「ペニャさんとその同伴者には往復の旅費も含めてメンフィスに招待したい」と正式に表明した。招待する理由として、今回の落盤事故で娯楽の少ない地下生活にもかかわらず、ペニャさんは「エルビスものまね」を積極的に演じて、仲間の気持ちをなごませていたことを挙げている。

 ペニャさんはアクション、歌い方も含めて「監獄ロック」や映画「ラスベガス万歳」の主題歌「ビバ・ラスベガス」などを情感たっぷりに歌い、暗闇での生活の盛り上げ役になっていたという。自分で歌うだけでは物足りなかったのか、地下生活中に「ストレス解消にもなるから、みんなで楽しむためにエルビスのCDを送ってほしい」とリクエストしていた。

 グレースランドは1939年に大農場の屋敷として建設されたコロニアル様式の大邸宅。大農場の娘の名前が「グレース」だったことから名前が付けられた。57年にプレスリーが購入して私邸とした。82年からはプレスリーの博物館となり、91年には米国歴史財として登録された。プレスリーファンで06年に訪米した小泉純一郎首相(当時)が、ブッシュ大統領(当時)の前で即興で「ハレルヤ~」と悪乗りしてモノマネを披露した場所でもある。

 グレースランドの広報担当のケビン・カーン氏は「我々はペニャさんにおいでいただき、ロックスターの気分を味わっていただきたいと思っている」と話した。ペニャさんにはプレスリーのDVD、CD、本やサングラスなどがすでに送られたという。

 ペニャさんは、地下生活中は坑道に約10キロのマラソンコースを設定して毎日走っていた。「自由になりたい。太陽が見たい」が口ぐせだった。

 [2010年10月15日7時58分 紙面から]


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サンホセ鉱山落盤事故




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