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競技者として第一線を退くことを表明した谷氏は参院議員当選以来、3か月間履いた「二足のわらじ」を脱ぎ、政治家としての活動に集中する。新人議員ながら党スポーツ議員連盟の会長に就任し、日本のスポーツ界改革に全力を尽くす覚悟のヤワラ先生。大目標に掲げるスポーツ省設立の暁には、「初代スポーツ大臣」就任の期待もかかることになりそうだ。
「スポーツの在り方、政策を充実させないといけない。わたし自身ができる環境づくりをしていきたい」。現役引退会見は、専業政治家として新たなステージに進む谷氏の“所信表明”会見となった。「スポーツの環境整備」という言葉を何度も繰り返し、改めて決意を口にした。
谷氏は、8月に民主党の国会議員有志で作る「党スポーツ議員連盟」の会長に、抜てき指名された。1年生議員が会長になることに対し、「お飾り会長」という批判の声も上がったが、本人は「批判だと思っていない」と受け止め、就任要請を受諾。来年の通常国会でのスポーツ基本法制定を目指し、準備を進めている。
また、2022年サッカーW杯の日本招致を目指した超党派の議員連盟にも、幹事として参加。参院ではスポーツも扱う文部科学委員会に属している。議員としての活動は、当然のようにスポーツを中心に回っている。
この日の会見では「まだまだ日本のスポーツ環境は遅れている」と、憂慮を口にした。参院選の時から一貫して掲げ続けた目標は、日本初のスポーツ省設立だ。現在は文科省が管轄しているスポーツ振興や競技強化を、独立した省(庁)で担当する。実は、谷氏は議員当選の前、自民党の麻生太郎政権時代に、現役選手の立場からスポーツ省設立を提言したこともある。
海外で、スポーツ省を設置している国は100か国以上。ブラジルのサッカー界の英雄・ペレのように、元スポーツ選手やコーチが大臣を務める例もある。五輪連覇の実績から、海外でも名前の知られた谷氏。スポーツ省が設立された時には、初代大臣として、抜てきのお声がかかっても不思議ではない。実際、9月の党代表選挙で“後ろ盾”の小沢一郎元代表が勝っていれば、スポーツ担当特命大臣を設置し、谷氏が入閣するのでは、という見方もあったほどだ。
会見に同席したその小沢元代表は「政治を通じて、スポーツの振興、明るい日本の社会を作るためにがんばってほしい」と、やはりスポーツを例に挙げて、政治家・谷氏へのエールを送った。「日本にもそういう(スポーツの)環境があるんだと言われるようなことをやっていきたい」と谷氏。今後は政界で、スポーツ界改革のための、勝負に挑む。
◆スポーツ省 日本では、地域スポーツの振興や五輪など競技スポーツの強化は文科省が、障害者スポーツは厚労省が管轄するなど分散しており、一括して扱うスポーツ省(庁)の設立が検討されている。文科省は来年の通常国会にも、スポーツ省(庁)創設などを視野に入れたスポーツ基本法の制定を目指している。海外でスポーツ省を設置している国は100か国以上あり多数のスポーツ出身議員がいるが、実際に大臣を務めたのはサッカー界の英雄・ペレ(95~98年、ブラジル)だけ。
◆民主党スポーツ議員連盟 党所属の衆参議員約100人で構成する有志連盟。スポーツ基本法制定を目指し、政権獲得後の今年5月に発足した。谷氏は指名を受けて、会長に就任。幹事には“さくらパパ”横峯良郎参院議員、事務局次長には元Jリーガーの友近聡朗参院議員、元アイスホッケー五輪代表の田名部匡省元農相を父に持つ田名部匡代衆院議員ら、スポーツ関連議員が名を連ねている。
(2010年10月16日06時01分 スポーツ報知)
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