“谷キラー”福見、ヤワラは「偉大な存在」

　国民的人気を誇った「ヤワラちゃん」が、青畳に別れを告げた。柔道女子４８キロ級の００年シドニー、０４年アテネ両五輪の金メダリストで民主党参院議員の谷亮子氏（３５）が１５日、都内で会見し、現役引退を表明した。

　ロンドン五輪女子４８キロ級代表に最も近い位置にいる同級世界ランク１位の福見友子（２５）＝了徳寺学園職＝は１５日、谷氏の引退について東京・世田谷の日体大での練習後、「谷さんの存在が自分を成長させてくれた。これからも偉大な存在であることは変わらない」と冷静に話した。

　福見は０２年の全日本女子選抜体重別選手権で１２連覇を狙った谷氏を破るなど、日本人として唯一公式戦で２度勝利した“谷キラー”。一番の思い出を問われると「小学生の時に一緒に写真を撮ってもらったこと。そこからがスタートでした。ただ、対戦できるようになってからは雲の上の存在だった」。政治家として歩んでいく柔道界の大先輩に対し、「別の世界に行っても特別な谷さんでいてほしい」と、エールを送った。