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【スポーツ】

浅草ペア 初の決勝進出 元相棒を準決勝で倒す

2010年10月10日 紙面から

初の決勝進出を決め、笑顔の浅尾美和(右)と草野歩(左)=9日午後5時37分、川崎市川崎区の川崎マリエンビーチコートで

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◇JBVツアー第7戦川崎市長杯

 浅草ペアがツアー初の決勝進出を決めた。JBVツアー第7戦川崎市長杯第3日が9日、川崎市の川崎マリエンビーチコートで行われ、女子準決勝で浅尾美和(24)、草野歩(25)=ともにエスワン=組が宿敵の浦田聖子(29)、西堀健実(29)=ともにフリー=組をフルセットの末破った。決勝では初優勝を懸け、田中姿子(35)=エコ計画=、溝江明香(20)=産業能率大=組と対戦する。

 土砂降りのビーチで浅尾が砂にまみれ、ほえた。「シャ〜」「あ〜」。ブロックを決め叫び、絶好のチャンスをネットに引っかけキレる。妖精が華麗さも恥も外聞も捨て、勝利への執念をむき出しにした。「声を出して熱く盛り上げようとしていた。順当に決勝に行けてうれしい」。意地と熱さで第3セットの終盤までどちらに転ぶか分からない激戦を制した。

 相手はかつての相棒、西堀と浦田のペア。今季はツアー以外の対戦も含め0勝4敗と僚友から一転天敵、目の上のたんこぶになった存在。だが「今はもう相手が誰じゃなく、目の前の相手としてしか意識しなかった。自分のプレーをするだけ」とあえて自然体を貫いた。それがミス連発から自滅し、アマチュアにも負けていた3週間前とは見違えるようなバレーにつながった。所属先の曽根康浩社長も「褒めるより、1カ月間何やってたんだと言いたい」と冗談めかしながら復活を喜んだ。

 やっとたどり着いた決勝。「初優勝を目指して頑張りたい」。ついに飛び出した優勝宣言。悲願まで、あと1勝だ。 (川村庸介)

 

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