中３少女の新人賞取り消し　ネットから詩を盗作

　新鋭の詩人に贈られる第１９回「詩と思想」新人賞に選ばれた秋田市内の中学３年生の少女（１４）の詩が、インターネット上の投稿サイトに掲載された詩を模倣した作品だったことが分かり、賞を開催している土曜美術社出版販売（東京都）は１５日、賞を取り消したと発表した。少女の詩は「穴」というタイトルで、今月１０日に受賞が決定。その後、地元の新聞社から取材の申し込みを受けた少女の様子がおかしいため母親が尋ねたところ、盗作を認めた。母親から連絡を受けた同社が、ネット上に掲載された同名タイトルの詩に酷似していることを確認した。同社は「とても感動的な詩で、審査段階でも“中学生でこんな詩が書けるのか”という疑問の声はあったが、ほかにも受賞歴があることから決めた」と話している。

[ 2010年10月16日 ]