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小沢氏 谷議員の引退会見に“おわび”同席

 民主党の谷亮子参院議員が15日夕に行った柔道競技引退会見には、小沢一郎元代表も同席した。資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件をめぐって窮地に立たされているが、谷氏の政界入りを主導した張本人として「議員でも金」断念への“おわび”の意味もあるとみられる。谷氏は今後、現役選手という強みを失い、政治家としての手腕を問われることになりそうだ。

 小沢氏は、谷氏が浴びる無数のフラッシュに「おー」と驚きながら笑顔で会場入り。引退宣言を目を閉じて聞いた後、「長年のヤワラちゃんのファンとして、また、政界入りをお願いした張本人の一人として、会見に同席させていただいた」と説明。引退について「大変びっくりし、残念に思った」と感想を述べた。

 谷氏が高校生の時に関係者を通じて知り合って以降、応援。幹事長時代に参院選に擁立し、5月の出馬会見にも同席。政界で事実上の後見人となった。

 谷氏サイドによると、谷氏の強い希望で同席を依頼。小沢氏は15日、資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京第5検察審査会の起訴議決を受け、強制起訴手続きの差し止めなどを求める行政訴訟を東京地裁に起こした。国会招致も検討されるなど窮地に立たされる中、一新人議員の会見に同席したことについて、民主党関係者は「谷氏が“議員でも金”を断念せざるを得なかったことに、責任を感じているのでは」と指摘した。

 小沢氏は「今後は政治を通じ、スポーツの振興、明るい日本社会をつくるために頑張ってもらいたい」とエール。ただ、「ファンとしては、今後もぜひ世界を目指していただきたい」と、競技復帰への期待も寄せた。

 約5分のあいさつを終えると退席。報道陣から「政治倫理審査会の出席は」などと聞かれても、無言で車に乗り込んだ。

 谷氏は9月の党代表選で小沢氏の推薦人に名前を連ね、陣営の集会では「頑張ろう」コールの音頭を取るなど「小沢ガールズ」の筆頭格として活動。小沢氏が代表選で敗れたことで、党内での立ち位置は微妙な状況だ。

 新人ながら党スポーツ議員連盟の会長に抜てきされ、現在は参院文教科学委員会と消費者問題に関する特別委員会の委員を務めているが、永田町関係者は「現役選手という“武器”もなくなり、得意のスポーツ分野などで具体的な成果を出さないと政治家としての今後は厳しい」とみている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月16日 ]

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