週刊文春
週刊文春の記事にびっくりしています。
と同時に、ちょっと軽率だったなと思っています。
いまをときめくAKB48のアイドルに関わっているという自覚が足りませんでした。
たくさんいる芝居仲間と同じに考えていました。
このたびお騒がせしたことにつきまして、関係者のみなさん、ファンのみなさんに、お詫びいたします。
恋愛感情はまったくありません。
あるわけがないです。
秋元才加さんにも申し訳ない思いです。
いくらなんでも56のジジイと恋愛じゃかわいそうです。
ぼくは秋元才加さんの事務所から芝居のアドバイザーを正式に依頼されました。
ぼくの宝物は芝居や映画関連の資料です。古い歌舞伎や新派や新国劇、宝塚やブロードウェイミュージカル、そして浪曲や落語の音源、映画のビデオや台本資料など、30年かけて集めたものです。
その資料やぼくが見てきたものが芝居を志す若い方の役立つなら、それは嬉しいことです。
歳をとるとはそうゆうことなんです。
秋元才加さんは真面目で真っ直ぐに役と向き合っていく方です。そして台本を穴があくほど読み続けます。ただ経験が足りません。
AKBの仕事を終え、深夜に台本と格闘して助けを求めてくる電話が何度かありました。
芝居のことならいつでもサポートしようと思いました。
秋元才加さんの目の中には仕事しかありません。舞台の上で倒れるなら本望と思っているタイプの女優さんです。
役を体に入れないとダメなタイプの女優さんです。だから思いつめてゆくのでしょう。
ぼくはそうやって芝居と向き合っている秋元才加さんの姿にある種の感動を覚えました。
決して恋愛感情ではありません。感動です。
秋元才加さんにそんなんじゃ夢はつかめないと教えながら、自分自身の若いころ、夢を追いかけていると言いながらバイトばかりして遊んでいたあの頃を思い出し何度も冷や汗を流しました。
だから子弟関係と言われていますが、アドバイスをしながらぼくもたくさん勉強をし直しました。そういう機会を与えてもらえたことを秋元才加さんと関係者のみなさんに感謝しています。
若い方が夢を追って寝食を忘れ突き進む姿は、美しいく眩しいものです。
ただ人気が出るというのは残酷なんだなぁとも感じました。
ぼくがいろいろなキャスティング権を握っているように言われていますが、そのような権限はまったくないです。
最後にお願いがございます。どうか劇場に足を運んでいただきまして秋元才加さんをご自身の目で見ていただきいと思います。
長文お読みいただきましてありがとうございます。
ほんとうにお騒がせいたしました。
秋元才加さんをフォローしなくてはならない立場でありながら、足を引っ張るようなことになってしまい、ほんとうに申し訳ありません。秋元才加さんファンのみなさまに重ねてお詫び申し上げます。
広井王子