上海万博が大阪超え　入場者６４４７万人に

　中国・上海万博の入場者数が１６日、大阪万博の６４２１万８７７０人を超え、万博史上最多記録を更新した。開幕から１６９日目。今月３１日の閉幕まで約２週間を残しての記録達成で、上海万博事務局が見込んでいた７千万人を超える可能性が高まった。

　上海万博は「より良い都市、より良い生活」をテーマに５月１日開幕。史上最多記録を更新したことで当局は国の威信を懸けた万博の成功を誇示する構えだ。

　万博事務局の発表によると、開幕からの入場者数は１６日午後２時半（日本時間同３時半）現在、６４４７万８８００人。１６日の万博会場は、閉幕前の駆け込み入場者が殺到して９０万人を超え、１日の入場者数としても、開幕以来最多だった約６３万人を大きく上回った。

　上海万博には、史上最多の２４６の国・国際機関が参加。この日、最大人気の中国館周辺には多くの入場者が集まり、記念撮影などをする光景がみられたほか、ロボットの展示などで人気の高い日本館にも長蛇の列ができ、待ち時間は最長で５時間を超えた。

　友人とともに会場を訪れた江蘇省の２０代の男性は「入場者数が大阪万博を超えて感激した。でも、あまりの混雑で目当ての中国館には入れなかった」と語った。

　大阪万博では、１日の最多入場者数は約８３万６千人だった。

[ 2010年10月16日 13:39 ]