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引退の背景に“実績よりポイント”

 【谷亮子現役引退】長く強化担当者の信頼を得てきた谷だが、時代の変化に対応できなかった。

 国際連盟は昨年1月から世界ランク制度を導入。女子の場合、五輪開催年の5月1日時点の上位14選手に五輪出場権を与えることになった。上位進出のためには国内外で行われるポイントの懸かる大会に年間5試合以上の出場が必要となる。

 一方、谷は08年北京五輪後の試合出場はゼロ。議員生活の多忙さを考えると、今後も多くの試合出場は厳しい情勢だった。また、国内の強化合宿にも参加しておらず、状態のチェックもできない状態が続いていた。この日、会見を見守った全日本連盟のある幹部は「柔道でもう通用しないことは、本人が一番分かっていたと思う。それでも最後まで弱い部分を見せなかったのは、亮子らしい」と寂しそうに話した。

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