“ママでも金”が「忘れられない」大会

　【谷亮子引退】９０年１２月の福岡国際で優勝し、世界のトップに立った谷。現在までの２０年で、印象に残っている４大会を挙げた。まずは１５歳の鮮烈デビューとなった福岡国際。初の五輪金メダルを獲得した００年シドニー、連覇達成の０４年アテネ。さらに長男・佳亮ちゃんを出産後に復帰し、金メダルを獲得した０７年リオデジャネイロ世界選手権を「忘れられない」とした。

　☆衝撃デビュー　９０年１２月、中３で出場した福岡国際女子４８キロ級準決勝で世界選手権４度優勝のブリッグス（英国）を下して初優勝。１５歳で衝撃的な国際大会デビューを飾り、人気漫画から「ＹＡＷＡＲＡちゃん」の愛称が定着。

　☆五輪初金メダル　００年９月、「最高でも金、最低でも金が目標」と宣言してシドニー五輪に挑み、決勝ではブロレトワ（ロシア）に一本勝ちして五輪初の金メダルを獲得。「初恋の人にやっと巡り合えた」とうれし泣き。

　☆谷でも金　０４年８月、アテネ五輪は「田村で金、谷でも金」の公約を果たして２大会連続の金メダルを獲得。直前の合宿での左足首の故障を乗り越え「シドニーの時よりも何倍もうれしい」。

　☆ママでも金　０７年９月、２大会ぶりの出場のリオデジャネイロ世界選で７度目の優勝を飾り「ママでも金」を実現。「結婚して、出産しても世界王者になれて凄くうれしい」

[ 2010年10月16日 ]