鹿児島市立病院で診察中に処置台から転落し重い障害が残ったとして、奈良市の男児(4)と両親が、鹿児島市に約1億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、鹿児島地裁(牧賢二裁判長)であった。市側は請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。
訴状によると、男児は生後7カ月だった07年1月、当時住んでいた鹿児島市内の自宅で頭を打ち同病院に運ばれ、高さ約70センチの処置台の上で診察中、主治医らが目を離したすきに床に落ちて手足などに後遺症を負った。「医師は常時監視するか、ベッドに安全柵を設置すべきだった」と主張している。
毎日新聞 2010年10月16日 地方版