(2010年10月7日放送)
半年ぶりの「ブラタモリ」、お楽しみいただけましたでしょうか?
築地=魚市場=お寿司=うれしい!という私の単純な発想は見事に打ち砕かれましたが、「築地」の名が表す通り、土地を埋め立てるところから始まった“人が築いてきた町”の懐の深さにふれることができました。出演してくださった妙泉寺の楠さんも、旅館の(というより真空管の)白田さんも、本当にお話が面白くて、お人柄のとりこになりました。白田さんのお宅では、最初は玄関で立ち話でも、という感じだったのが、部屋の中まで上がらせていただき、いったん家を出てじゃあこの辺で、となったところで、まさかの再度お宅訪問へ。あのTシャツを見た時から、ただものではない雰囲気を感じていたんですが、とってもチャーミングな方でした。
そして、築地本願寺にひっそりと残された防空壕。入る前は、狭くて薄暗いところは気乗りがしないとおっしゃっていたタモリさんですが、ひんやりした壕を歩くうちに浮かんだのは、小学生の頃のかくれんぼ。防空壕の隅にこんな感じで座って、当時好きだった女の子の“腰”を感じた、と実演してくださった時、私も腰のあたりにタモリさんのぬくもりを感じてドキドキしてしまいました。後から、その女の子の名前や思い出を伺って、移動中も盛り上がりました。町を探索する楽しさは、新たな発見をするのはもちろん、自分の中の色々な思い出と、もう一度出会えるところにもあるのかもしれません。
来週は、丸の内を歩きます。丸の内も、「時間経過を見て歩くとが街が何層にも見えてくる」というタモリさんのお言葉通り、“丸の内=ビジネス街”では収まりきらない魅力にあふれていました。どうぞご覧くださいませ。
これからは、放送と同時進行でロケが進んでいきます。さわやかな秋晴れの日は、ブラ歩きにぴったり!スイーツがなくても、タモリさんについていきます!