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【グラニュース】


杉本 スーパーサブはオレ!

2010年10月16日 紙面から

豪快なジャンピングボレーシュートを放つ杉本=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスは15日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、17日の新潟戦に向けて練習した。主力13選手が休養する中、天皇杯3回戦の札幌戦(9日、瑞穂陸)にフル出場したFW杉本恵太(28)は、元気いっぱい。昨年初得点を決めたスタジアムでスーパーサブの復活を誓った。

 エンドラインを割りそうなボールに、杉本は俊足をとばして追いつき、FW久場のゴールを演出した。右からのクロスには、ジャンピングボレーシュートを繰り出した。自身のミスパスを、角度のない位置から決めたMF花井には大きな声で賛辞を贈り、人一倍、元気な姿を見せていた。

 9日の天皇杯札幌戦は、昨年3月17日のACL1次リーグ北京国安戦以来のフル出場。3トップの右で先発、途中からは2トップでプレーした。「ボールキープもできたし、足もつらなかった」と杉本。その反面、前半はボールを呼び込む動きができず、「90分間もってしまった」と、物足りなさが残った。

 12日の代表の日韓戦で、同期入団で仲がいい日本代表FW本田圭のプレーを見た。FWが本職ではないが、どん欲にゴールを狙う姿に、「これがFWだ」と気付かされた。対して杉本自身はシュートを打てるのにパスを選択した場面があったと反省した。

 2位以下に勝ち点9差で首位を走るグランパス。杉本はメンバー表を見るたびに、「サブの選手が点を取れていない」と感じていた。2日の仙台戦で飛び出したMF小川の決勝弾が、先発以外の選手の今季チーム初得点だった。優勝経験のないチームが初優勝を狙うためには、自分を含めた先発以外のメンバーがもっと力を発揮しなければいけないと感じている。

 杉本の代名詞だった“スーパーサブ”の役割を現時点では、小川が担っている。杉本の出場は25試合中10試合。「試合に出ていないのに、“ジョーカー”なんて恥ずかしくて言えない。まず、そこに戻りたい」。チームは1分け5敗と苦手の東北電力ビッグスワンスタジアムだが、杉本には、昨季初得点を決めた好印象がある。敵も味方も疲労がたまった試合終盤、スピードで相手をかく乱し、得点を呼び込む切り札として、再び輝きを取り戻す。 (伊東朋子)

 

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