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【大リーグ】

A・ロッド、テシェイラ 古巣撃ち きょうア・リーグ優勝決定S開幕

2010年10月16日 紙面から

 【アーリントン大城和美】いよいよワールドシリーズ進出へ向けた熱い戦いが幕を開ける。リーグ優勝決定シリーズが15日(日本時間16日)、ア・リーグは初進出のレンジャーズ(西1位)と、ワールドシリーズ連覇を目指すヤンキース(ワイルドカード)が対戦する。14日(同15日)、レンジャーズパークで調整したヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手(35)とマーク・テシェイラ一塁手(30)は古巣撃破へ闘志満々。ナ・リーグはフィリーズ(東1位)とジャイアンツ(西1位)が、16日(同17日)に激突する。

 ヤンキースの3番・テシェイラと、4番・ロドリゲスにとっては、古巣に“恩返し”するリーグ優勝決定シリーズとなる。

 生え抜きでブレーブスにトレードされた07年7月までレンジャーズに在籍したテシェイラは「できれば(前オーナーの)ヒックス氏とプレーオフに来たかった」としみじみ語り、「若い力が台頭し、強いチームに生まれ変わった」と古巣の進化に目を細めた。

 03年まで3年間レンジャーズでプレーしたA・ロッドは「彼らがこの場にたどり着いたのは本当にうれしい。ダラスは勝者にふさわしい街だ」と祝福した一方で、「あのころも今のレンジャーズと同じように大きな希望を持っていたが、勝てなかった。自分にも責任がある」と複雑な表情も見せた。

 とはいえ、勝負となれば話は別だ。テシェイラは「プレーオフは初戦が大事。投手を援護したい」と抱負を語り、A・ロッドも「レンジャーズは地区シリーズで攻撃的に走りまくっていた」と警戒感を強めた。

◆迎撃態勢整った ゲレロ&ハミルトン

 レンジャーズの主軸も負けるわけにはいかない。前日練習のフリー打撃で左右に柵越えを連発したのがウラジーミル・ゲレロ外野手(35)だ。

 エンゼルス時代からポストシーズンを幾度も経験。リーグ優勝決定シリーズ初出場となるチームにとって貴重な存在になるのは間違いない。

 「経験は重要だけど、われわれは厳しい地区シリーズを戦った。初めてでもいい戦いができただろ」。ゲレロはそう語気を強めた。

 さらに今季のMVP候補でもあるジョシュ・ハミルトン外野手(29)も地区シリーズの汚名返上に燃えている。9月に肋骨(ろっこつ)を骨折。地区シリーズには間に合わせたが、18打数2安打と本来の打撃ができなかった。「痛みはあるが、グラウンドで力をセーブすることはない。全力でプレーする」。今季チームの躍進を支えたハミルトンは、悲壮な覚悟を口にした。

 

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