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【プロ野球】

ミス連発 ロッテ自滅

2010年10月16日 紙面から

厳しい表情で試合を見守る西村監督(中)。手前は井口=ヤフードームで

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 ミラクルの芽すら生まれない完敗だった。第2戦、西村ロッテは眠ったままだった。天敵の和田から2安打しか打てず、13個の三振を献上。その上、序盤に手痛いミスを連発してしまっては勝つことはできない。レギュラーシーズン終盤から続けてきた連勝は「6」でストップした。

 「守備でのミスがすべて。もったいない。しっかりやらないと勝てないということです」と西村監督。胸の内は悔しさでいっぱいの様子。言葉を重ねるうちに顔は険しくなっていった。

 まさに自滅の一戦だった。初回に1点を先制しながら、ミス連発でひっくり返された。2回は1死一塁から三ゴロをさばいた今江が、二塁へ悪送球したことが響いて逆転された。3回は井口の失策に加え、本多の盗塁を刺そうとした的場が二塁へ送球ミス。これが追加点につながった。痛恨となった負の連鎖。これでは、打線にリズムが生まれるはずもなかった。

 「1つでもアウトにできると思ったが…。1点でも与えたくなかったのに」と唇をかみしめる今江。的場は「3回の悪送球は体が前に突っ込んで投げたボクのミス。ミスが出たら勝てない」。自らの手で試合の流れを手放した。だから、悔しさは募った。

 しかし、いつまでも落ち込むロッテナインではない。すぐに気持ちを切り替えた。連勝が止まった感想を聞かれた西村監督は「そんなもの気にしていない」と気色ばみ、「明日、やるしかない」と第3戦の必勝を誓った。短期決戦でミスが命取りになることを、身に染みるほど感じさせられた。反省を胸に、逆襲へ転じる。 (川越亮太)

 

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