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平良港湾内での未使用砲弾発見を報じる新聞を手に、自身の体験を語る手登根恵貴さん=大宜味村田港の自宅
【大宜味】宮古島市の平良港湾内で旧日本軍の未使用弾が大量に見つかった問題で、旧平良市出身で大宜味村に住む手登根恵貴さん(80)が5日、「自分たちが船で海に投棄した」と証言した。手登根さんによると、父・恵冷さん(故人)が、所有していた船で1945年8月末以降、毎日のように砲弾を運び、数カ月かかって海に投棄したという。米軍の指示だったとみられる。手登根さんは「ずっと気になっていたが、やはり隠すべきことではない。見つかった砲弾はほんの一部だと思う。戦後の重要な事実であり、後世に残したい」と話している。
手登根さんによると、恵冷さんは、終戦時に「ティンマ」と呼ばれる船を所有。手登根さんは恵冷さんや数人の乗組員と共に、旧日本兵によって下崎の岸壁に運ばれた砲弾類を船に積み、沖合に捨てる作業を繰り返したという。記憶では、捨てる場所を毎日変え、数カ月ほどかかった。海底で爆発する砲弾もあったようだ。
手登根さんは「船に砲弾を積む時は、信管に触れないよう相当気を使った。重い物は4人がかりで捨てた。すごい量だったので、海の深い所にはまだまだあるはずだ」と振り返る。最近、不発弾に関するニュースが流れるたびに、「このことを話さなければ」と考えていたという。
手登根さんは「当時のことを知っているのは、恐らくわたし一人。証言を戦後処理にも役立ててほしい」としている。(友寄隆哉)
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