大館市東台1で起きた死体遺棄事件で大館署は14日、体の特徴から遺体がこの家に住む高橋閨さん(92)と確認されたと発表した。
同署は同居していた無職の長男英捷容疑者(68)を死体遺棄容疑で逮捕し送検。捜査関係者によると英捷容疑者は「6月ごろに母が死に、遺体を地下室に放置した。葬儀代もなかった」と話しているという。母親の死後も年金を引き出したと供述しているといい、県警は詐欺に当たるかも含めて捜査している。県警などの調べでは、英捷容疑者は年金などの収入がなかった。
高橋さんの遺体は5日に発見された。英捷容疑者は7日に青森県弘前市の交番に出頭。1日に親類が高橋さんの安否確認のため家を訪れており、捜査関係者によると「ほとぼりが冷めてから家に帰ろうと思っていたが事件が発覚し、所持金も少なくなっていたので出頭した」と供述しているという。【小林洋子】
毎日新聞 2010年10月15日 地方版