43年前に茨城県で男性が殺害された、いわゆる「布川事件」のやり直し裁判で、弁護側は被告人の「自白」が誘導・改ざんされたとし、検察側に謝罪と説明を求めました。

 杉山卓夫さん(64)と桜井昌司さん(63)の2人は、1967年に利根町布川で、当時62歳の男性を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人などの罪で服役しました。15日の公判で、弁護側は、当時の有罪判決の決め手となった2人の「自白」が記録されている「調書」と「録音テープ」が、検察側に誘導・改ざんされた経緯を明らかにしました。来月12日の第5回公判では検察側が論告求刑を行う予定ですが、公判のなかで弁護側は「証拠の隠ぺい・改ざんを行った検察側に有罪立証する資格はなく、論告求刑すら疑問」として、謝罪と説明を強く求めました。

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