北朝鮮、米国の民間対北専門家を相次ぎ招待

VOA「米政府との接触再開狙う」

 米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、「北朝鮮が米国政府との接触を再開しようと、米国の対北朝鮮専門家を相次ぎ招待している」と報じた。

 VOAは「スーザン・シャーク元米国務省副次官補と、ニューメキシコ州のトニー・ナムグン知事補佐官は先月、それぞれ北朝鮮を訪問した。来月末までに少なくとも四つの民間訪問団が、北朝鮮の招きでさらに訪朝する予定だ」と明らかにした。また、複数の外交消息筋の話として、「韓米経済研究所(KEI)のジャック・プリチャード所長と、スタンフォード大学国際安保協力センターのジークフリート・ヘッカー所長が率いる訪問団が各自の日程で訪朝するほか、ジョンズ・ホプキンス大学韓米研究所のジョエル・ウィット研究員も、別途に訪朝計画を推進している。トニー・ナムグン知事補佐官も来月中に再び訪朝する予定だ」と報じた。

 ジョージ・ブッシュ政権で北朝鮮特使を務めたプリチャード所長は、昨年11月に米国外交協会韓半島(朝鮮半島)政策タスクフォース(特別作業班)を率い訪朝、「平和協定の話し合いを望む」という北朝鮮の見解を伝えた。米ロス・アラモス国立核研究所所長を務めたヘッカー所長と、米国務省北朝鮮担当官を務めたウィット研究員も、これまで何度か訪朝している。

 さらに、VOAは「先月訪朝したシャーク元米国務省副次官補一行は、米朝間の民間経済協力論議に焦点を合わせたものと言われている」と報じた。

 北朝鮮が積極的に米国の民間専門家を招待していることについて、外交消息筋は「北朝鮮が米政府と再び接触を希望しているというサイン。以前と同様、北朝鮮は米国の民間専門家を通じ、核問題をはじめとする懸案事項についての見解を伝えるだろう」と話している。

ユン・イルゴン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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