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【プロ野球】

巨人“バクチエンドラン” CSへ秘策

2010年10月15日 紙面から

野手陣を集めて指示を出す原監督(右)=ジャイアンツ球場で

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 巨人が14日、CSファーストステージに向けて、ジャイアンツ球場での練習を打ち上げた。16日からの甲子園決戦へ向け、原辰徳監督(52)がシーズン中とは違った秘策を用意していることが判明した。

 シート打撃のさなか、一塁コーチャーズボックスの吉村野手総合コーチが一、三塁の走者2人に指示を出す。「次、ギャンブルエンドランね」。三塁走者の松本は投手が投球動作に入ると同時にスタート。打者の鈴木はスイングし、結果的にファウルになったが、これがCS用の秘策だった。

 打者が空振りしたり、打球がライナーで内野手の正面に飛ぶと三塁走者は憤死する。そのリスクを恐れず是が非でも1点を奪いにいく、まさにバクチ的な作戦。松本は「あんな指示が突然出て僕もびっくりした。シーズン中にはなかった」と驚いていた。

 さらにシート打撃では坂本、鶴岡にスクイズをさせるなど小技を徹底。短期決戦は投手戦になりやすく、ましてや阪神の初戦先発は7連敗中の能見が有力。加えて、舞台は今季12試合で8本塁打しか打てていない甲子園。連打も長打も期待しづらい。そこで細かな技となる。原監督は「実戦的な部分で意識付けをした」と説明。「戦い方はオーソドックスでいきますよ」という指揮官の言葉と裏腹に“よそ行き”の野球が展開される可能性は十分ある。 (永山陽平)

 

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