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【大リーグ】岩隈、ドジャース最有力 黒田残留消滅なら資金12億円以上2010年10月15日 紙面から
岩隈、ドジャース最有力−。ポスティング移籍でメジャー挑戦する楽天・岩隈久志投手(29)の入団先として、ドジャースが最有力候補であることが14日、分かった。ド軍は黒田の残留へ向け推定12億円以上を用意しているが、不調に終わった場合はその資金を岩隈入札額に回す方針。岩隈も家族帯同での渡米を決意しており、環境面に加え日本人選手になじみの深いド軍は願ってもない球団となる。 また、西武からポスティング移籍が濃厚な中島裕之内野手(28)には、オリオールズが獲得に動く可能性が出てきた。 クリムゾンレッドからドジャーブルーのユニホームに袖を通す可能性が高まった。岩隈は早ければ、ポスティング移籍の手続き期間開始日となる11月1日に申請。現在は秋季練習中のチームを離れ千葉県内の病院施設でオーバーホール中だが、岩隈獲得に動く球団の動きは活発化しつつある。その筆頭がスカウトを日本に派遣し、視察済みのドジャースだ。 ド軍は黒田の残留へ向け2年契約推定12億円以上の資金を用意。先発の駒不足もあり黒田流出は避けたいところだが、広島復帰の可能性が残されており微妙な状況に変わりはない。「黒田が残留する可能性は低い」とメジャー関係者。そうなればド軍は黒田の残留資金12億円以上を、そっくりそのまま岩隈の入札資金へ回す算段だ。 一方の岩隈にとってもド軍は願ってもない移籍先となる。「家族みんなで一緒にいくと思います」。夫人とまな娘2人の一家全員で渡米を決めた岩隈にとって、環境面は最重要事項。日本人の多く住むロサンゼルスは申し分なく、07年に右ヒジ手術の経緯もあるだけに温暖な地でのプレーにメリットは多い。岩隈がメジャー移籍を決断するきっかけになった09年第2回WBCでは、ドジャースタジアムで行われた韓国との決勝で先発。マウンドの好感触を得ており、本拠地になればこれほど心強いことはない。 しかも岩隈が代理人契約を結ぶ団野村氏は、95年に野茂をド軍に送り込んだ人物。ポスティング移籍の場合、あくまで最高額を提示した球団に独占交渉権が与えられるが、ド軍が獲得できるよう善後策を練りに練る可能性は大だ。
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