ノルウェー外相、駐オスロ中国大使に抗議

　ノルウェーのストーレ外相は１５日、中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定に絡み中国が対抗措置を取り、両国関係が悪化していることについて「責任を取るべきだ」と駐オスロ中国大使に抗議の意を示した。また、劉氏の釈放と、劉氏の妻、劉霞さんに対する軟禁の解除を求めた。中国の対抗措置に対するノルウェー政府の抗議は初めて。

　ノルウェー政府には、中国の対抗措置の不当性を強調、圧力に屈しない姿勢を国内外に明確に示す狙いがあるとみられる。中国側がさらに反発し、両国関係の混乱が長引く可能性も出てきた。

　劉氏への授賞決定を受け中国は、ノルウェーの漁業・沿岸問題相との会合をキャンセルしたほか、ノルウェー政府高官による中国訪問などの交流を中止するなどしている。

　ノルウェー外務省の発表によると、ストーレ外相は中国大使に対し「（中国の対抗措置が）両国関係と双方の利益に悪影響を与える。責任を取るべきは中国である」と語った。外相は、中国との広範な協力関係を継続することを望んでいるとしつつ、中国がノルウェーに対して取った対抗措置に「遺憾」の意を表明した。（共同）

（2010年10月15日23時42分  スポーツ報知）

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