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「もう家族に会えないと思った」「救出用カプセルの中で何度も『万歳』と叫んだ」。チリ鉱山落盤事故で救出された33人の作業員らが15日までに、2カ月以上も続いた地下生活や救出時の様子について、地元メディアなどに語り始めた。
リチャルド・ビジャロエルさん(26)は、国営テレビに「2度目の落盤が起きて(地上と)完全に遮断されたときが最悪の瞬間だった」と振り返った。
事故は8月5日に発生。2度目の落盤は同11日に起きた。「空気孔から逃げられないかと考えたが、はしごがなくてあきらめた。妻とも(11月に生まれる予定の)息子にも会えなくなったと思った」という。
ビジャロエルさんはスペイン紙に、救出用カプセルで縦穴を通じて地上に上る約15分間に「『チリ万歳』だとか、いろんなことを力の限り叫んでいた」とも語った。
ダリオ・セゴビアさん(48)は地元紙に、避難所にあった飲料水10リットルでは足りず、地下水も飲んだが「機械油の味がして飲めたものではなかった。多くの仲間が胃に痛みを覚えるようになった」と語った。地下は空気も薄く「仲間はやけになった」という。
こうした中、牧師でもあるホセ・エンリケスさん(54)の存在は大きく、ビジャロエルさんは「今まで神に祈りをささげたことはなかったが、神が身近にいることを学んだ」と話した。
エディソン・ペニャさん(34)はスペイン紙に、最悪だったのは落盤の後で坑内が一時、真っ暗になり、何も聞こえなくなったときだと語った。「もう何も見ることができなくなるかと思ったよ」。不安を振り払うため、地下生活では毎日10キロを走った。浜辺で走ることを夢見ていたという。
地下生活の間に33人のきずなも強まったという。ビクトル・サモラさん(33)は「(作業員同士は)もう『友達』じゃない、『兄弟』だと話していたのさ」と明かした。
ただ、中には地下での生活について「まだ今は話せない」と口をつぐむ作業員もいた。(共同)
(2010年10月15日23時42分 スポーツ報知)
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