母子家庭を装い生活保護費を不正受給したとして札幌市北区の元夫婦の男(36)と女(39)が逮捕された詐欺事件で、札幌地検は14日、処分保留で釈放していた元夫婦2人について「積極的にだまそうとしたわけではなく、不正受給分はすでに全額弁済した」として不起訴処分(起訴猶予)にした。
地検などによると、2人は05年4月に離婚して以来、妻が母子家庭として生活保護費を受給していたが、2カ月後に夫と再び同居を始めた。夫は09年10月から収入があったというが、市に届け出ずに10年6月まで生活保護費を20回、計約136万円を不正受給したとされる。【久野華代】
毎日新聞 2010年10月15日 地方版