伯方署は13日、息子を「上島町秋祭り」の運営総責任者にさせることを強要したとして、上島町弓削、暴力団幹部、田房欽也容疑者(63)を強要未遂容疑で逮捕した。地域住民が県暴力団排除条例をきっかけに、祭りから暴力団を排除した事例となった。
容疑は、同容疑者は祭りの運営総責任者に息子を就任させるため8月、同祭運営に関係する男性に「今年の頭取、わしの息子にやらすけえの。言うこと聞かなんだら、祭りなんか目茶苦茶にするど」などと複数回、脅迫したとしている。
同署によると、8月から県暴力団排除条例が施行されたことにより、同祭運営委員会内に「これからは健全な祭りにしよう」と暴力団を排除する機運が高まり、9月初旬に男性が同署に被害を届け出たという。【村田拓也】
毎日新聞 2010年10月14日 地方版