2010年10月15日23時36分
日本気象協会は15日、来春の花粉の飛散予測を発表した。全国的にスギ、ヒノキの花粉の飛散量は今年より多いと予測。東海、近畿の一部は今春の10倍以上、関東でも2〜5倍になる見通しという。民間の気象情報会社は、地域によっては過去最高とされる2005年春に匹敵すると予想している。
日本気象協会によると、前年夏の天候不順などで飛散量が少なかった今春と比べると、来春は全国的に2〜10倍になるという。静岡、岐阜両県と京都府で10倍以上と見込んでいる。春の花粉飛散量は、花芽が成長する前年夏の日照時間や気温などに左右される。今年6〜8月の平均気温は統計を取り始めた1898年以降最も高く、スギ、ヒノキの花芽の育ちが良いという。
民間気象会社「ウェザーニューズ」(東京都港区)の予測でも、今春と比べ、近畿10倍▽関東、甲信、東海、北陸7〜8倍▽四国6〜7倍▽山陽、東北北部5〜6倍――となっている。過去最高とされる05年と同程度か、それを上回る地域も出るとみる。
NPO花粉情報協会(千葉県習志野市)も、東北南部から近畿にかけて非常に多くなるとの予測だが、過去最高にはならないとの見方だ。