田中秀征・元経済企画庁長官は14日、名古屋市であった「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、菅直人首相の政権運営について「一貫した関心は、市民参加など政治の土俵にかかわる問題。市民参加にして(その後)どういう国をつくりたいのか、一度も聞いたことがない」と批判。民主党政権について「行き先の書いていないバスだ」と断じた。
菅氏が「20年来の停滞を打ち破る」と述べていることについても「停滞の責任の相当部分は民主党にある。民主党が育たないから自民党政権が続いた」と不満を述べた。田中氏は国会議員時代、さきがけ(当時)で菅氏と政治行動を共にしていた。
毎日新聞 2010年10月14日 20時15分