国内初の慰安婦制度展覧館が開館
第2次世界反ファシスト戦争の勝利・抗戦勝利65周年記念日の9月3日、竜陵県董家溝では日本軍慰安所慰安婦旧跡の改修プロジェクト竣工・制度罪状展覧館の開館式が行われた。
同館は現在世界で唯一の、元の慰安所旧跡に建築された慰安婦制度の罪状の展覧館で、慰安婦制度を全面的に紹介する中国初の大型展覧館でもある。
同館は国家重点文物保護機関に指定されている。門を入るとまず、復原された慰安所規定及び慰安婦の立て札が眼に入る。改修された董家溝日本軍慰安所の庭の一角には鉄の針金で囲まれた「恥辱の柱」がある。
この「柱」は直径約20センチ、高さ約4メートル。表面には錆びた針金が一面に巻きつけられ、その下には崗村寧次、東条英機、日本軍旗、「慰安婦」制度の字や絵がある。これは日本軍が中国で犯した悪逆な罪状を踏まえて、改築の際に竜陵県がこうした方法で日本軍の様々な言語道断な侵略制度を訴えることを決定したものだ。「柱」を包む鉄の網は「鞭」を表し、歴史の罪人と彼らが犯した許されない罪状を鞭打つためのものだ。
竜陵県文体県の李紹元局長によると、「恥辱の柱」には2つの意味がある。1つは中華民族が既にかつての苦難から覚醒しており、現在は慰安婦制度を一種の恥辱として柱に刻み、後の世代に対して歴史を心に刻み、国辱を忘れないよう表すものだ。2つ目は、慰安婦制度が中国侵略日本軍の犯した悪逆な行為であり、それを柱に表現することで、こうした悪逆な制度を永遠に覆すことができないようにするためのものだ。
同館1階では、埡口日本軍慰安所の「慰安婦」の部屋で使用されていた鉄の門や、董家大院に残されていた木造の枠の残存物、慰安所内で入浴に用いられていた盥など、主に竜陵県内の慰安所の一部の物証を展示している。2階は日本軍の「慰安婦」制度の罪状展覧館で、全国や東南アジア各地から集められた様々な貴重な写真や文字資料、文書などがある。