(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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第1週「ふるさとは安来(やすぎ)」

3月29日(月)〜4月3日(土)/第1回〜第6回

昭和14年。飯田布美枝(7才・菊池和澄)は島根県・大塚の呉服屋の三女である。布美枝は生来の引っ込み思案で、厳格な父・源兵衛(大杉漣)、控えめな母・ミヤコ(古手川祐子)、優しい祖母・登志(野際陽子)、そして兄弟たちという大家族の中で目立たない存在だった。安来の商家に嫁いだ叔母の輝子(有森也実)が体調を崩したという噂に、布美枝は輝子に会いたい一心で、たったひとり遠く離れた安来の町まで走っていく。

安来まで行ったその帰り道、布美枝は妖怪に追いかけられ、見知らぬひとりの少年に助けられる。一方そのころ、大塚の飯田家では、布美枝の姿が見えなくなったことで大騒ぎをしていた。布美枝が無事に戻り、家族はみな胸をなでおろす。生まれ育った町を初めて飛び出して体験した不思議なできごとは、布美枝に新鮮な気持ちをもたらした。

昭和17年。戦争が大塚の町にも影を落とし始めるころ、布美枝は10才になった。
女の子にしてはかなり身長が高い布美枝は、他人の目をいつも気にし、消極的な性格だった。姉のユキエ(足立梨花)は布美枝とは対照的に、源兵衛の目を盗んでは男友達との逢引きを楽しんでいた。盆踊りの夜が近づくが、男の子たちに身長をからかわれることが嫌な布美枝は、踊りたくない気持ちをつのらせる。

布美枝は登志に励まされ、友人のチヨ子と一緒に町の盆踊り大会に出る決意を固める。ガキ大将たちは布美枝の背の高さをからかい、踊りの邪魔をしようとするが、毅然として踊り続ける布美枝を飯田家の先祖の霊が励ますかのように見守る。

いっぽう、ユキエは、強引に見合いをさせようとする源兵衛との対立を深めていた。
ユキエに見合いをさせるために、源兵衛は彼女の勤める学校に乗り込み、無理やり教員を辞めさせてしまう。ユキエは自由を奪おうとする父のことが許せず、家出を決行。布美枝はそれを手助けする破目になり、飯田家の中には重苦しい空気が漂う。布美枝はユキエのお見合い相手の青年・横山(石田法嗣)と会い、家族の不和を解消するため、ユキエとの縁談をなかったことにしてほしいと頼む。

ミヤコが、飼っていた蜂に刺され、意識を失って倒れる。医者を呼びに町へ走った布美枝は、道の途中で横山とばったり出会い、彼の助けでミヤコは一命をとりとめる。家出していたユキエが戻ってきて、縁談を取り下げた横山のことをなじるが・・・。

布美枝 : (去ろうとする横山に)あ、あの・・・
横山 : ・・・

布美枝は実は自分が見合い話を無しにするよう彼に頼んだことを告白する。

横山のほんとうの優しさと、布美枝の家族を思う気持ちを、初めて家族は知る。ユキエは横山とあらためて見合いをすることになり、あわただしく結婚が決まる。引っ込み思案な布美枝が秘めた力を、家族のひとりひとりが認めたできごとだった。